2009年8月に郡山市立美術館で行った「氷の計測」。
そこでは、身体で確認できる/できないを問わず、膨大な量の出来事が起き続けた。
数千に及ぶスナップショットと定点からのインターバル撮影、氷の中で計測された光量、気温、気圧、湿度、風向、風力、雨量といったデータ、高解像度の映像、そこに捉えられたのは、我々の五感だけでは捉え切れない微細な現象である。
それらを然るべきフォーマットで再構築した際に見えてくるのは、宇宙が残した膨大なログであろうか?
もしくは、宇宙開びゃくの瞬間に定められた宇宙のスコアの一部であろうか?